夕飯食べて『Floating Skyscrapers』見終わった。2013年のポーランド製ゲイ映画。原題『Plynace wiezowce』、ポーランド映画祭2014で『真夜中のふたり』の邦題で日本上映あり。ガールフレンドもいる若い水泳選手が同性に惹かれていくという内容。
posted at 02:18:19
青年クバは将来を嘱望されている水泳選手。母と二人で暮らす家に、ガールフレンドのシルウィアも同居させて、寝室も共にしている。ある日クバはシルウィアと一緒にギャラリーのパーティに行くが、どうも場違いな感は免れず、外に出てジョイントを吸っていると、青年ミハウと出会う。
posted at 02:21:08
クバはミハウに惹かれていくが、自分の同性愛傾向を完全に肯定することはできず、シャワールームで別の男にフェラチオさせたりとか試みはするのだが、達する前にやめてしまい、逆にシルウィアの身体を激しく求めたりする。一方のミハウは自分がゲイだと自覚しており、母親もそれを知っている。
posted at 02:23:27
しかしミハウの父親へのカムアウトは、まるで何事もなかったかのように流されてしまう。気持ちの揺れるクバは水泳の練習にも身が入らず、遂には大事な選考試合の途中で棄権してしまう。一方でシルウィアは、クバのミハウへの気持ちに気付き、何かと当てつけめいた態度をとるようになり…といった内容。
posted at 02:26:09
自分がノンケだと思っていた男が、何かのきっかけにゲイであることに気付き、それまでの諸々のしがらみやセクシュアリティの揺らぎ、周囲から強要されて自分も飲み込まれてしまう社会的な抑圧の中で悩む…といったテーマは、昔から繰り返し語られてきた内容。
posted at 02:29:01
表現は淡々としてリアリズム重視。エピソードがドラマチックにうねりを見せるわけではなく、1つ1つの、それ自体はほんの些細なエピソードを丁寧に描き、その積み重ねで様々な事象が浮かびあがっていくというタイプで、若干の弛緩はあるものの、なかなか魅力的。
posted at 02:31:20
時に硬質、時に感覚的な映像表現も、ところどころ「おっ」と思わされる美しい映像などもあって、これも魅力的。また、クバ役の男優はハンサムで、身体も美麗。直截的なゲイセックス場面はあまりないけれど、センシュアルなヌード場面は多々出てくるのも魅力の一つ。
posted at 02:33:27
ただ、そういったリアリズム表現であるが故に、これはやはりポーランドの社会状況もリアルに反映しているのか、ストーリーの決着はかなりビター。はっきり言って「久々に後味の悪いゲイ映画見ちゃった… (´・ω・`)」という感じで、これは好みが分かれそう。
posted at 02:36:21
『Floating Skyscrapers(真夜中のふたり)』予告編 youtu.be/5w8jHuRyiSk 表現自体は今を感じさせてくれて魅力も多々ありですが、ゲイテーマの扱い方は昔風といった印象。後味の悪さを覚悟の上でご覧ください。
posted at 02:43:38
RT @H_Sunagawa: 『新宿二丁目の文化人類学』、おかげさまで、学術書にしては珍しく早々に重版が決まりました! 現在、品薄状態ですが、丸善&ジュンク堂書店 @maruzeninfo さんには店頭、通販ともに在庫がまだあります。ぜひご利用ください。 www.junkudo.co.jp/mj/products/de…
posted at 07:07:26