『怪談累が淵』見終わった。1960年の大映／安田公義監督版。モノクロ映像が美しく、怪異現象場面の雰囲気はバッチリ。発端となる中村鴈治郎の断末魔の顔芝居とか、幽霊よりも怖いくらい。ただ話自体が、本来は陰惨な因縁話なのを、無理に娯楽時代劇のフォーマットに合わせた感があり、些か中途半端。
posted at 03:56:09
ドラマ部分の演出は手堅く、ディテール描写にも面白さがあるし、幽霊の静かな出現場面にも、けっこうぞわっと来る魅力や妖しい美しさがあるので、話としての中途半端さが何とも残念。これで変にチャンバラとかヒーロー的な要素を入れず、恨みと愛欲が渦巻く不条理な怪談に徹してくれればなぁ…なんて。
posted at 04:01:04
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posted at 04:48:49