『信子』見終わった。清水宏監督の1940年作。原作は獅子文六。九州から上京した新任の女学校教師が、訛りを生徒にからかわれたり、学校の事なかれ主義とぶつかったりしながら奮闘。ユーモアを交えた楽しい語り口に、社会批評もチラチラ。展開は予定調和的だが、理想主義との相乗効果で爽やかな味わい。
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今まで見た他の清水作品と比べると、展開や見せ方に人為的な色が濃いめな感があり、時代を飛び越えるような新鮮な驚きは薄いものの、日常描写のディテールや抑制の効いた感情表現など、穏やかで自然な味わいは変わらず。ピクニック場面での自然描写も実に良い。
posted at 03:46:31