『アガサと深夜の殺人者』見終わった。アガサ・クリスティ自身を探偵役にしたイギリスのTVシリーズ、第三弾。第二世界大戦中のロンドン、経済的に窮したアガサはポアロ最後の小説原稿を好事家に売ろうとする。ホテルで取引中に空襲警報が鳴り、複数人と共に地下室に避難するが、原稿が盗まれ殺人も…。
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このシリーズは、事実を What if 的に膨らませ、プライベートも含めた作家クリスティ像と、フィクションとしてのミステリを並行して描くというのが特徴だが、今回は前者がちょい不発。『カーテン』の権利譲渡と死後出版契約の話がベースなのだろうが、かなり無理がある印象で、小ネタの楽しさも後退。
posted at 01:49:43
その一方で、閉ざされた空間内での連続殺人ミステリとしては、ツイストも入って悪くない展開。ただまぁクリスティを主人公にして、こういう展開の話なら、ポアロの話だけでミス・マープルに全く言及がないのは、やはり不自然では。アガサ役は今回も別の人。成る程、世代ごとで演者を変えるのも手か。
posted at 01:58:18